建築家との家づくりストーリー紹介

キッチンは司令塔!

物件概要

所在地:山梨県中巨摩郡
用 途:専用住宅 新築
規 模:木造+RC造(混構造) 2階建 
敷地面積:204.22㎡
建築面積:85.03㎡
延床面積:101.50㎡(1F 74.14㎡/2F27.36㎡)
撮 影:牛尾幹太

プロジェクト概要

敷地は、近隣の住居が密接にたち、周辺には空間に取り込めるような良い風景もありません。家づくりにまず必要だと思ったのは、隣地と道路からの距離感をつくりプライバシーを確保することでした。敷地も比較的大きかったので、囲われながらも平面的な伸びやかさを演出できるコートハウス形式で設計を進める事にしました。

クライアントの要望

お施主様のご要望としては、「人の視線を気にすることなく生活したい」「各部屋は最小限で、家族の集まる場所はできるだけ広くしたい」「ローコストであること」「地震に強い」「コンクリート打放しにしたい」ということでした。

  • ・外部からの視線を気にすることなく生活したい。(プライバシーの確保)
  • ・家族の集まる場所を出来るだけ重視したい。
  • ・出来るだけローコストで。
  • ・地震に強い安全な家。
  • ・コンクリート打放しにしたい。

建築家のアイデア

予算を抑えつつも、魅力的な空間の質を確保し、将来的な空間用途や家族構成・ライフステージなど、様々な変化に対応できる「普遍性を持った空間システムの構築」と「プライバシーを守りながら開放的な室内環境をつくること」が今回のテーマとなりました。
全ての部屋は「4つの庭」のどれかに接していて、どの部屋からも庭を見る事ができるように計画しており、内側から見える景色、通風、採光などが個々の部屋で充実しており室内環境を良くしています。

「家族の集うリビング」
広々とした居心地の良いリビングとする事で、自然と家族が集う設計としたました。
中庭と隣接して、視線が広がる事で、空間に広がりを与えています。自然の光と風に恵まれた豊かな空間となっています。

「南の庭」
リビングの南側にある主庭です。株立ちのヤマボウシを 主木に、グランドカバーにはビンカマジョールと高麗芝を植えました。約1Mの庇の下には、白モルタル磨き仕上のテ ラスもあります。コンクリート独立壁も白く塗り室内からの連続感を演出しました。

「中庭」
リビングとダイニングの間にある庭です。奥行きの深いリビング・ダイニングの空間に光と風を導くためにの庭です。庭自体の奥行きは1.5Mしかありあせんが、室内にショーケースの様に庭をつくる事で空間に奥行き感ができました。玄関から入ってきたお客さんが最初に見る庭でもあります。ここには株立ちのナツツバキを植えました。ナツツバキはシャラの木の仲間の落葉樹です。かわいい小さい葉がつき、椿のような花が咲きます。

「北の庭」
ダイニング・キッチンの北側にある庭です。屋外での食事や、ちょっとしたティータイムを楽しめるようにコンクリートで造り付けのテーブルを造り、床はデッキテラスに しています。浴室の前にはソヨゴとナンテンを、主木には常緑のヤマモモを植えました。
「南の庭」「中庭」「北の庭」はリビング・ダイニングと連続した広がりある眺望となります。

「西の庭」
家族玄関と主寝室の前にある庭です。主に洗濯干場として使われています。庭のテラスになっていて、床はコンクリートで屋根がかかっています。一本立ちのモミジ を主木にグランドカバーにはビンカマジョールと高麗芝を植えました。テラス部分は将来増築予定です。

コストの工夫

工事業者選定の際に入札見積もりを実施する事で、工務店の技術力を重視しながらも、競争原理を働かせる事で工事費のローコスト化を図りました。計画自体もコンクリート造と木造の混構造とする事で、コンクリート打放しの力強い表現を保ちつつ、コストダウンに大きく貢献しました。

設計後記

建築家の声
一つの大きな庭ではなく、部屋の間取りに寄り添うように「小さい庭」をたくさんつくったので、実質の面積よりもはるかに大きく感じる空間をつくれました。四季の移り変わりが、部屋のあちらこちらで感じられる住宅です。

建築家データ

一級建築士事務所 奥野公章建築設計室
住所:東京都目黒区青葉台2-17-12 メゾン青葉台301
電話番号:03-3461-7203
HP:http://www.okuno-room.com/プロフィールページへ

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