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- 木骨の白い家
所在地 :茨城県結城市
敷地面積:322.79㎡(97.4坪)
床面積 :123.56㎡(37.4坪)+64.59㎡(19.5坪)
建物規模:木造2階建て・二世帯住宅
建ペイ率:50.74%
容積率 :58.29%
価格帯 :3000万円台
オリジナルの構造体が2棟に渡って展開している開放的な住宅です。
シンプルな木骨フレームが広い庭に向かって開かれていることにより、別々に暮らしながらも、同じ空間を共有している感覚を創出しております。
大学の友人。研究室も同じ徹夜仲間です。
- 明るい家:これまでの家は区割りの関係もあり、リビングに光が差し込まなかったので重要課題。
- プライバシーの確保:二世帯住宅とは言え、長く良好な世帯間関係を念頭に。
- 親世帯は1階のみで生活:年齢的なこともあり、フラットでバリアフリーな設計を。
- 和モダン:外部・内部共に両世帯のデザインを統一して居心地良く。
- 4台の駐車スペース:夫婦2台、両親1台、来客用1台を確保する。
ドラマチックな夕景
梁がダブルで室内から連続しており、2階の庇は2mほど出ております。サッシ上の欄間には透明アクリル板が嵌っており、内側に照明を仕込んでます。
なので、室内側も同じように天井を照らし上げた間接照明となっております。
日が暮れると、写真のようにドラマチックな夕景になります。
分棟型二世帯住宅
南側の外観です。正面の2階建ての方が子世帯、左の平屋の方が親世帯です。
二世帯住宅の計画では、何を共有するかがテーマになるかと思います。玄関を共有するか。浴室などの水周りを共有するか。キッチンを共有するか。リビングを共有するか。などなど、色々な考え方があります。また、これら空間単位の相互の連続性をどのように関係させるかが、より魅力的な空間を引き出すことになります。
街並み・景観への配慮
計画地である敷地の西側は、遊歩道に面しております。
市民の散歩道、通勤路、通学路として活用されております。
本計画では街並み・景観に配慮し、平屋で計画した親世帯棟を遊歩道に面して配置し、高さを抑えております。
子世帯のLDK
構造体である集成材フレームは、80×120の柱、60×270(2階屋根:240、親世帯棟屋根:210)の合わせ梁によって構成されております。
この単純な構造システムにより、子世帯棟のLDKである25畳(スパン4550mm)の大きなワンルームを形成しております。床仕上げは、杉の無垢材に着色保護塗料としております。無垢材は暖かく、べたつかないので、裸足の方が気持ち良いです。
親世帯のLDK
親世帯棟には、LDKと一体となった和室が付いております。和室にある収納(濃茶部)は、足元を浮かせ、地窓を設けております。光や風を取り込むとともに、外部との連続性を持たせた奥行きある空間の演出をしております。右側窓の外が、遊歩道に面しており、木製ルーバーが見えております。中から見ると、こんな感じです。
昼間は外の方が明るいので中から外は見えますが、外から中は見えません。なので人通りもほとんど気になりません。
子供部屋
2階にある子供部屋です。ブラインドを閉めると、こんな感じです。
将来2部屋に分けられるようになっております。壁で仕切るか、家具で仕切るか、カーテンで仕切るかは、子供の成長に合わせて考えます。こちらの住宅では、全てタテ型のブラインド「ラインドレープ」を取り付けております。
テラス
2階にあるテラスです。開口部が三枚連動片引きの掃出窓になっており、子供部屋と一体になります。子供の遊び場でもあります。屋根が掛かっているので、洗濯物干場としても活躍します。床とデッキが段差なしで繋がっているので、つまづきもなく、開放感抜群の広々とした空間を演出しております。
バルコニー
南側は段差のない掃出窓で、全面バルコニーとなっております。明るく、開放的で、冬はとても暖かく気持ちが良い家です。屋根の庇が2mと大きく跳ね出している為、夏は涼しく、エアコンを使わず生活しております。これは2階バルコニーや1階テラスのウッドデッキの耐久性を高めることにも繋がっております。梁を内部から外部に連続して伸びるデザインとすることにより、内外の空間的な一体化を図っています。
全景
前面道路からの全景は、こんな感じです。
夜照明を付けると、庇が浮かび上がり、住宅とは思えませんね。食事がなお一層美味しく感じ、お酒も進みます。写真撮影の時点では、手前が砂利敷きとなっておりますが、区画整理事業の関係で前面道路の工事が未着手でした。
オリジナルの構造体に尽きます。
単純なプランに規則正しい柱・梁の計画とすることで、生産効率を図っております。
現場での作業手間も少なくなり、工期も短くなります。
コストコントロールによって建築の存在価値が高まるようにデザインとして活かしました。
もともとコストが厳しい計画だったので、施工会社は初めから1社に絞り、予算調整にかなりの時間を割きました。
施工会社は「安かろう、悪かろう」では困るので、一定の品質を確保しつつ、厳しい予算調整に辛抱強く付き合ってくれる会社を選定しました。
設計した構造体を製造・加工できるプレカット業者が茨城県、栃木県では見つからないと施工会社から連絡がありました。
そこで私が以前からお付き合いのある福島県の大断面集成材業者を紹介しました。
アリーナ等の大規模物件を扱う大変優秀な業者です。
予算調整から始まり、集成材の製造・加工、上棟・組み立てまで一貫してサポート・施工してくれました。
テキパキとした作業風景が印象的で、その現場風景は活き活きとしておりました。
建築家の声
子世帯のご主人は、大学で建築の勉強をしていたこともあり、建築家との家づくりへの理解度が高く、空間的なイメージもつき易かったと思います。
そんな中、奥さまやご両親へのイメージ調整に苦労されたかと思います。
出来上がるにつれて、奥さまやご両親の自慢の家づくりへと移り変わる様子が昨日のことのように思い出されます。
とても愛着を持って生活されており、大変嬉しく思います。
そして何より、走り廻って元気一杯の二人のお子様の笑顔が最高です。
両ご家族の皆さま、本当にありがとうございました。
どうして二世帯住宅にしたのですか?
以前は、となり同士で、全く別々の棟に住んでいました。近くには住んでいましたが、玄関を出るとすぐ道路で子どもには危険であったり、将来利用方法なども考慮して、ゆくゆくは建て替えしたいと考えていました。
そんな折、自宅周辺が区画整理となったため、いいチャンスと思い敷地を統一。
もっと住みやすくてデザインも統一した二世帯住宅にしようと両親とも話がまとまり、設計を大学時代の同級生の根來氏に依頼し建て替えがスタートしました。
実際に住んでみてどうですか?
良いと思います。庭を共有しているので、孫たちも安全に両宅を行き来できたり、少し預かってもらうことも容易ですから、子育てには快適な環境をつくることができました。
完全分離型ですので、生活スタイルの違いによる音等のトラブルもないので、よい関係を維持しやすいと実感しています。
根來宏典建築研究所 一級建築士事務所
住所:〒211-0005 神奈川県川崎市中原区新丸子町749 ハウス749-105
電話番号:044-742-9646
HP:http://www.negoro-arch.com/プロフィールページへ

































